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第16回 『平久保のスダジイ』(びりくぼのシイ) 2004/5月号 |
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青木葉通りから尾根幹線へ…。『平久保公園』と呼ばれる小さな公園の入口に、とてつもなく大きなシイの木(ブナ科)がそびえ立っている。幹周5・9メートル、高さ25メートル、樹齢600年ともいわれる『スダジイ』は東京都の天然記念物にも指定され、変わりゆく多摩の歴史をみつめてきた。木漏れ日がさしこむ森のような空間…静かで神秘的なこの場所に佇むと、神様の声が聞こえてくるような厳かさでいっぱいになる。裏手に広がる小学校の跡地、数年前まで聞こえていた子供たちの笑い声をこの大木は覚えているにちがいない。初夏を迎える頃に花が咲き、秋になれば実を落とす…ひとり考え事をしながら、当り前のように繰り返す四季の移ろいをじっくりと楽しみたい場所。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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